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競走馬の病気や、知られていない実体などを紹介。
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馬の病理上、最悪の疾病はこの馬伝染性貧血であろう。わが国では古く1955年には、5441頭もの摘発馬を出し、1955年から現在までに、実に33040頭もの犠牲馬を、出しているという。

馬伝染性貧血は、近年では、1993年、岩手での2頭を最後に摘発は見られない。これは、徹底した淘汰作戦と、個体検査によるものであるが、その反面、特に治療法が確立されないまま、現在に至る。

この馬伝染性貧血は、現在、法定伝染病に指定されており、患馬は即座に殺処分されることとなっている。

日本では、ほぼ絶滅に成功したと考えられている馬伝染性貧血ではあるが、その伝染力のすさまじさや、密集した厩舎環境などから考えると、1993年の突如の例からも、いつ再燃するかは分からないのである。

馬伝染性貧血とは>

馬伝染性貧血は、レトロウイルス科・レンチウイルス属に分類されるウイルスで、媒介者は、”サシバエ”が主であると考えられる。

排泄物などからのウイルスの検出は、確認されていないため、血液感染のみとされている。また、母子感染による摘発も見られるが、検体が少なすぎるため、因果関係は明らかではない。

基本的には、全頭に馬伝染性貧血検査が、義務付けられており、馬伝染性貧血陽性馬はただちに殺処分となるが、これは、この病気の予後が極めて不良であることと、被害を最小に食い止める唯一の手段であることに他ならない。

馬伝染性貧血の症状としては、高熱・心拍数増加・貧血・白血球減少・黄疸・下痢などがあげられる。

病変は症状によって、”急性型”・”亜急性型・”慢性型”の3タイプに分かれ、急性型では、42℃もの高熱におかされ衰弱死する。亜急性型は、断続的な発熱を繰り返し、熱分離せず死を迎えるケースと、慢性型に移行するケースがある。

慢性型は、いわゆるキャリアであり、軽度の発熱は見られるものの、外見上の症状もない。しかし、他馬への感染に差は無く、また突如急性型に移行する危険性をはらんでいる。

馬伝染性貧血の予防法・治療法は無いといってもよく、予防においては、ワクチンの開発などを研究は、されているが、詳細な成績は不明な部分が多い。

 

 

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