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競走馬の病気や、知られていない実体などを紹介。
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はじめに

はじめまして、ブログをはじめてみました。

ここでは、競馬場の厩務員だった頃の経験を生かし、競走馬および馬全般について、皆さんに知っていただきたく、記事を書くことにしました。

なにぶん素人ゆえ、おぼつかない点もございますが、応援のほどよろしくお願いします。

なお、ここではレース情報、予想などは一切行いません。純粋に、あまり知られることのない馬の生態や、競馬場の内情などを話して行きたいと思っています。

では、第一回めのタイトルは「アングロアラブとサラブレッド」ということで、アラブ種についてのお話です。

アラブ種とは

現在日本の競走馬は、大別して”アラブ”と”サラブレッド”に分かれる。サラブレッドについては、いまさら説明をするまでも無いと思うので省略するが、アラブについては知らない方も多いと思われるので、簡単に説明をさせていただく。

アラブには、”アラブ種”、”アングロアラブ種”、”アラブ系”が存在し、”アラブ種”を純血(アラブ血量100%)とした場合、他の品種との混血を”アラブ系”とし、また”アラブ種”と”サラブレッド”もしくは”アングロアラブ種”との混血でかつ、アラブ血量25%以上のものを”アングロアラブ種”と呼ぶ。なお、アラブ血量が25%を切った場合のアングロアラブは”サラブレッド系”となる。

アラブ種はアラビア半島起源の、2000年にも渡り、ベドウィンたちの手によって改良を続けられた品種で、小柄だが、頑丈で持久力に富むという特性がある。その特性ゆえに過去には度々、サラブレッドを始めとするさまざまな品種が、改良の目的でこの品種の血を取り入れてきた。

競争能力

アラブ種は元来、高い競争能力を持ち合わせた品種ではあるが、走るためだけに改良され続けた、サラブレッド種には遠く及ばない。が、アングロアラブになると少し変わってくる。

サラブレッドが「何よりも速く走るための改良」なら、アングロアラブは「サラブレッドよりも速く走るための改良」なのだ。それに最大75%までサラブレッドの血なのだから能力に遜色のあるはずもない。大昔のアラブの怪物”セイユウ”や、園田の”ミスターヨシゼン”、福山の”スイグン”などはサラブレッドに勝るとも劣らない競争能力を有していたと思う。

では何故アラブはこんなにマイナーなのか?

それは商品的価値の問題が大きい。サラブレッドの歴史は300年。それは、競馬の歴史と言ってもよい。今や、サラブレッドは大きなビジネスとなり、世界中にマーケットが存在する。一方アラブはフランスや日本などマーケットが限られており、もともと経済的価値に乏しい。

また、JRAがアラブ競争を廃止したことにより、それに拍車がかかってしまった。経済的に日本が裕福になり、サラブレッド市場に力を入れれるようになったからだ。なお今年の生産頭数の比率はアラ:サラで、1:100程度だそうだ。

消えてゆくアラブの血脈

生態系に適応できない生物は淘汰されてゆく。それは自然の摂理である。競走馬の生態系は競馬場の中だ。アングロアラブはそれに適応できなくなり人為淘汰されていくのだろう。

仕方が無いとは思うが、とても悲しいことだ。アングロアラブがこの日本から消えるのは、そう先の話ではない。そのともし火を消してしまうのは簡単だ。しかし、失ってからではもう遅い。何とかできないものだろうか・・・。

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